新古車の保証はどうなる?メーカー保証と保証継承の流れ

販売店のカウンターの保証書と点検記録のノート・車の鍵、新古車のメーカー保証を紹介する記事のタイトル

当サイトは国土交通省・軽自動車検査協会・国税庁・消費者庁など公的機関の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。車両価格・保証・在庫は販売店やメーカーによって異なるため、購入の前に販売店で最新の条件を確認してください。税金・会計処理の個別の判断は税務署や税理士にご相談ください。記事内には広告を含む場合があります。

新古車を考えていて、『新車と同じようにメーカー保証は付くの?』と気になっていませんか。中古車の扱いだと聞いて、保証が受けられないのでは、と不安になっている方も多いはずです。

結論から言うと、新古車でもメーカー保証の期間が残っていれば、「保証継承」の点検を受けて引き継げるのが基本です。ただし、保証の期間は購入日ではなく登録日から進んでいて、期間や条件はメーカーごとに違います。

この記事では、新古車の保証を3つに分けて、買う前に確かめる順番でお話しします。

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目次

新古車のメーカー保証は引き継げる?先に結論

先に結論

新古車には、新車として登録された時のメーカー保証が付いています。ただ、名義があなたに変わると、多くの場合は販売店での点検(保証継承)を受けてから保証が効くようになります。期間は登録日から数えるので、残りの期間を保証書で確かめておきましょう。

まず、新古車とは何かをおさらいしておきますね。

新古車は通称で、業界の表示ルール(自動車公正競争規約)では「登録(届出)済未使用車」と呼びます。販売店などの名義で一度登録された、まだ使われていない車のことで、規約の上では中古車の扱いです。

くわしくは新古車とは?意味・定義と、買う前に知っておきたい基本でまとめています。

なぜ保証継承が必要なの?

『新車と同じ保証書が付いているなら、そのまま使えるのでは?』と思いますよね。

メーカー保証は、もともと保証書に名前のある人に向けたものです。名義が変わった後も保証を使うには、メーカー系の販売店で手続きをして、新しい使用者に保証を引き継ぐ必要があります。

公式サイトのFAQで保証継承を説明しているメーカーでは、次のような流れが書かれています。

公式FAQに書かれていた保証継承の主な条件
  • 保証書とメンテナンスノートがあること
  • メーカー系の販売店で手続きをすること
  • 保証を引き継げる車かを確かめる点検を受けること(有料)
  • 点検の結果によっては、引き継げない場合があること

条件や費用の細かいところはメーカーで違います。買う車のメーカーの公式サイトか販売店で確かめてみてください。

期間は「登録日から」進んでいる

ここが新古車でいちばん大事なところです。

例えば、あるメーカーの公式サイトでは、保証期間を「新車登録日から」と書いています。新古車は販売店の名義で登録された日から、保証の期間が進み始めているんです。

ほかのメーカーの起算日は、保証書で確かめるのが確実です。初度登録年月と保証書の記載を見比べて、残りの期間を計算しておきましょう。

新古車の保証は3つに分けて、確かめる順番を決める

先に結論

新古車の保証は「新車時から付いているメーカー保証」「引き継ぐために必要な点検」「販売店独自の保証」の3つに分けると分かりやすくなります。この順番で確かめていくと、抜けや重なりに気づけます。

保証の話は、言葉がいろいろあってややこしいですよね。

そこで、新古車の保証を3つに分けて、買う前に確かめる順番に並べてみました。

確かめる順番保証の種類何を確かめるかどこで確かめるか
1新車時から付いているメーカー保証起算日、一般保証と特別保証の期間、残りの期間保証書・車検証の初度登録年月
2引き継ぐために必要な点検(保証継承)点検の費用が見積もりに入っているか、誰が手続きするか見積書・販売店
3販売店独自の保証対象の部品、期間、修理を受けられる場所、費用販売店の保証書・説明書面
新古車の保証を新車時からのメーカー保証・保証継承の点検・販売店独自の保証の3つに分けて確かめる順に並べた図解

1. 新車時から付いているメーカー保証

まず見るのは、メーカー保証がどれだけ残っているかです。

保証書に書かれた起算日と期間、それに車検証の初度登録年月を見比べます。一般保証と特別保証で期間が違うことが多いので、両方を確かめておきましょう。

2. 引き継ぐために必要な点検

次に、保証継承の点検を誰がいつ受けるのかを確かめます。

販売店が納車前に済ませてくれる場合もあれば、買った人が自分でメーカー系の販売店に持ち込む場合もあります。点検の費用が見積もりに入っているかも、ここで見ておきたいポイントです。

3. 販売店独自の保証

最後に、販売店が独自に付ける保証です。

これはメーカー保証とは別のもので、内容は販売店ごとに違います。メーカー保証と重なっている部分がないか、メーカー保証が切れた後をカバーするものなのかを、書面で確かめてみてください。

補足

自動車公正競争規約では、「保証付き」と表示するのは、保証の費用が車両価格に含まれていて、保証書が付いているものです。「保証付き」と書く時は、保証の内容と期間(または距離)も書くことになっています。

メーカー保証の中身。一般保証と特別保証の違い

先に結論

メーカー保証は、幅広い部品が対象の「一般保証」と、走る・曲がる・止まるなど重要な部品が対象の「特別保証」の2種類に分かれているのが一般的です。期間はメーカーごとに違うので、保証書で確かめましょう。

『一般保証と特別保証って、何が違うの?』という方も多いですよね。

公式サイトで確認できたメーカーの説明をもとに、違いを表にしてみました。

比べる点一般保証特別保証
対象車を作っている部品の多くエンジン・動力を伝える部品・ステアリング・ブレーキなど走行や安全に関わる重要な部品
対象外の例消耗品・油脂類など対象に決められた部品以外
期間の例あるメーカーでは新車登録日から3年または6万kmあるメーカーでは新車登録日から5年または10万km
期間の決まり方メーカーごとに違うメーカーごとに違う

期間の例は、あるメーカーの公式サイトで確認できたものです(2026年10月時点)。ほかのメーカーは期間が違うことがあるので、この数字を全部のメーカーに当てはめないでください。

距離と年数は「いずれか早いほう」までとしているメーカーもあります。新古車は距離が少ないので、多くは年数のほうで決まってきます。

保証を受けるための条件

保証は、付いていれば何でも直してもらえるわけではありません。

あるメーカーの公式サイトでは、メンテナンスノートに書かれた点検・整備を受けていること、取扱説明書どおりに使っていることが条件として書かれています。また、法令に違反する改造や、メーカーが認めていない改造が原因の不具合には保証が使えない、と案内しているメーカーもあります。

保証を生かすために続けたいこと
  • メンテナンスノートの点検を、時期どおりに受ける
  • 点検の記録をメンテナンスノートに残してもらう
  • 保証書とメンテナンスノートを車に入れておく
  • 改造や部品の交換をする前に、保証への影響を聞く

ハイブリッド車や電気自動車は、電池などに別の保証があることもあります。くわしくはハイブリッド車・電気自動車の新古車|電池と保証の確認点を見てみてください。

初回車検とあわせて考える

保証と同じように、初回車検までの期間も登録日から進んでいます。車検証の有効期間は、車検証を交付した日から数えるからです(道路運送車両法施行規則第44条)。

保証の残りと車検の残りは、セットで見ておくと分かりやすいですよ。初回車検の数え方は新古車の車検は何年?初回車検までの期間の数え方で紹介しています。

新古車の保証継承の流れと、費用・断られるケース

先に結論

保証継承は、保証書とメンテナンスノートを持ってメーカー系の販売店で点検を受ける流れです。点検は有料で、結果によっては引き継げないこともあります。誰が手続きするかを契約前に決めておくと安心です。

新古車の保証継承の流れは、ざっくり次のとおりです。

保証継承の流れ
  1. 契約前に、保証継承を販売店がするか自分でするかを確かめる
  2. 保証書とメンテナンスノートが車にあるか確かめる
  3. メーカー系の販売店に点検を予約する
  4. 保証を引き継げる車かを確かめる点検を受ける(有料)
  5. 手続きが済んだら、保証書に新しい使用者の記載があるか確かめる
新古車の保証継承を手続きの確認から保証書の記載確認までの5つの手順で示した図解

公式FAQで確認できたメーカーでは、点検の内容を12か月点検に相当するものとしている例や、事故による大きなダメージがないかを見て、修理が必要なら客の負担とする例がありました。費用はメーカーや販売店で違います。

引き継げないことがあるのはどんな時?

『点検を受ければ誰でも引き継げる?』と思いがちですが、そうとは限りません。

よくある失敗

保証書やメンテナンスノートが車に入っていなかったケースです。公式FAQで確認できたメーカーでは、保証書とメンテナンスノートがないと手続きできないとされていました。契約前に、この2つがそろっているかを見せてもらいましょう。

ほかにも、点検で修理が必要な箇所が見つかった時や、車が国外に持ち出されていた時などは、引き継げないことがあります。条件はメーカーの公式サイトで確かめておくと安心です。

新古車の「法定整備なし」とは?

新古車の広告で「法定整備なし」という言葉を見かけることがありますよね。

自動車公正競争規約では、展示する中古車に「定期点検整備を実施するかどうか」を表示することになっています。「法定整備なし」は、納車前にこの点検整備をしない条件で売る、という意味で使われることが多い言葉です。

新古車は使われていないので、点検整備をしなくても大丈夫と考える方もいます。ただ、保証継承には点検が必要なので、次の点を確かめておきましょう。

確かめること聞き方の例
保証継承の点検は見積もりに入っているか「保証継承の点検はしてもらえますか?費用は見積もりに入っていますか?」
自分で持ち込む場合の手間「自分でメーカーの販売店に持ち込む必要がありますか?」
「保証付き」の条件「保証付きの条件になっている点検の費用は、別にかかりますか?」

自動車公正取引協議会は、保証の条件になる点検整備の費用は販売価格に含めて表示する考え方を示しています。「保証付き」なのに点検費用を別に請求された場合は、払う必要はないと考えられる、という相談事例もあります。

「認定新古車」「ワンオーナー」の表示はどう見る?

先に結論

表示の言葉より、保証書の中身を見るのが確実です。「認定」も「ワンオーナー」も、それだけで保証の内容が決まるわけではありません。何が保証され、どこで修理を受けられるかを書面で確かめましょう。

認定新古車とは?

『トヨタやホンダの認定新古車ってあるの?』と調べる方も多いですよね。

販売店によっては、独自の基準で点検した中古車に「認定」と付けて売っていることがあります。ただ、その基準や保証の中身は販売店やメーカー系列ごとに違います。

また、業界の表示ルールでは、販売店が「新古車」という言葉を表示に使うことは認められていません。お店の表示では「登録済未使用車」「届出済未使用車」と書かれるのが本来の形です。

「認定」と書かれた車で確かめたいこと
  • 何を点検したのか、点検の記録を見せてもらえるか
  • メーカー保証の継承が含まれているか
  • 販売店独自の保証が付くなら、その期間と対象の部品
  • 遠くに住んでいても、近くの店で保証修理を受けられるか

未使用車を多く扱うお店の選び方は、未使用車専門店とは?品ぞろえの特徴と選ぶ時の注意点で紹介しています。

新古車の「ワンオーナー」とは?

新古車には、ユーザーの名義で登録されたことがありません。自動車公正取引協議会の考え方では、一度ユーザー名義で登録した車は「登録(届出)済未使用車」と表示できないからです。

つまり、新古車を買うと、販売店などの名義の次に、あなたが最初のユーザーとして名義を持つ形になります。広告の「ワンオーナー」という言葉よりも、車検証で所有者の記録を確かめるほうが確実です。

リコールの通知が届くようにしておく

保証と一緒に気にしておきたいのが、リコールです。

リコールの対象になると、メーカーなどからハガキなどで知らせが届きます(国土交通省)。引っ越しの後に住所の変更登録をしていないと、知らせが届かない原因になることもあります。

自分の車が対象かどうかは、メーカーの車台番号検索で調べられます。国土交通省の車台番号検索ページ一覧に、メーカー別の検索ページがまとまっています。

今の車の保証と、手放し方

新古車に買い替えるなら、今の車をどう手放すかも考えておきたいところですよね。

今の車にメーカー保証が残っているなら、保証書とメンテナンスノートをそろえておくと、次の持ち主も保証を引き継ぎやすくなります。査定の時にも、点検の記録を見せながら説明しやすくなりますよ。

手放し方は、新古車を買うお店に引き取ってもらう下取りなら、手続きがまとめて済んで手間が少ないのが良いところです。一方で、買取店に売る方法もあり、先に今の車の相場を知っておくと、下取り額が妥当か判断しやすくなります。

いくつかの買取店に査定してもらうと、だいたいの相場が見えてきます。下取りと買取の比べ方は新古車に買い替える時、今の車は下取りと買取どっちがいい?で紹介しています。

よくある相談:新古車の保証継承で迷う声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている新古車の保証にまつわる声から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 保証継承ができると知らずに、販売店の有料保証に入ってしまった

新古車を買った後で、メーカー保証の継承ができると知り、先に入った販売店の有料の保証サービスが必要だったのか迷っている相談です。

メーカー保証の継承と、販売店独自の保証は別のものです。どちらが良い・悪いではなく、中身が重なっているかどうかがポイントになります。

回答のポイント

販売店の保証書を出して、対象の部品と期間をメーカー保証と並べてみてください。メーカー保証が切れた後もカバーするものなら、役割が分かれています。重なりが多いと感じたら、販売店に解約の条件を聞いてみましょう。

相談2 走行距離がほとんどない新古車を買った。新車保証は継承できる?

商用の軽バンを走行距離わずかの新古車で買った方が、新車の保証を継承できるのか知りたいという相談です。

保証の期間が残っていて、保証書とメンテナンスノートがあれば、メーカー系の販売店で保証継承の点検を受けられるのが基本です。距離が少なくても、期間は登録日から進んでいる点は同じです。

仕事で使う車の場合、保証の条件に使い方の決まりがないかも、保証書で確かめておくと安心です。

相談3 保証継承済みの新古車。点検はどこで受ければいい?

保証継承を済ませた新古車について、この先の点検をどこで受ければいいのか迷っている相談です。

保証を生かすには、メンテナンスノートに書かれた点検を時期どおりに受けて、記録を残しておくことが大事です。

どこで受けるかは自由ですが、メーカー保証の修理はメーカー系の販売店で受けるのが基本です。無料点検の有無や受けられる店はメーカーや販売店で違うので、保証継承をした店で聞いてみてください。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

新古車のメーカー保証はいつから始まっていますか?

あるメーカーの公式サイトでは、保証期間を「新車登録日から」としています。新古車は販売店の名義で登録された日から期間が進んでいるので、購入日からではありません。ほかのメーカーは保証書で起算日を確かめてください。

新古車の保証継承の費用はいくらですか?

保証継承の点検は有料ですが、費用はメーカーや販売店で違います。点検で修理が必要な箇所が見つかれば、その修理代もかかることがあります。見積もりに点検費用が入っているかを契約前に確かめましょう。

保証継承をしないとどうなりますか?

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法定整備なしの新古車は避けたほうがいいですか?

避ける必要があるとは限りません。ただ、保証継承には点検が必要なので、その点検を誰がいつ受けるのか、費用がいくらかを確かめておくと安心です。

遠くの店で買った新古車でも保証修理は受けられますか?

メーカー保証を継承していれば、メーカー系の販売店で保証修理を受けるのが基本です。販売店独自の保証は、修理できる店が限られることもあるので、保証書の内容を確かめてみてください。

まとめ

新古車でも、メーカー保証の期間が残っていれば、保証継承の点検を受けて引き継げるのが基本です。

ただし、期間は登録日から進んでいて、条件や費用はメーカーごとに違います。保証を3つに分けて、保証書と見積書で一つずつ確かめてみてください。

この記事の要点
  • 新古車のメーカー保証は、保証継承の点検を受けて引き継ぐのが基本
  • 保証の期間は購入日ではなく登録日から進んでいる(起算日は保証書で確認)
  • 保証は「メーカー保証」「保証継承の点検」「販売店独自の保証」の3つで確かめる
  • 期間や条件はメーカーごとに違う。一つの例を全メーカーに当てはめない
  • 保証書とメンテナンスノートがないと継承できない場合がある
新古車ガイド

新古車ガイド 編集部

新古車(登録済未使用車・届出済未使用車)の意味と新車・中古車との違い、探し方・買い方・費用、買い替える時に今の車をどう手放すかまで、公的機関の情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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