当サイトは国土交通省・軽自動車検査協会・国税庁・消費者庁など公的機関の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。車両価格・保証・在庫は販売店やメーカーによって異なるため、購入の前に販売店で最新の条件を確認してください。税金・会計処理の個別の判断は税務署や税理士にご相談ください。記事内には広告を含む場合があります。
大きな展示場に未使用車がずらりと並ぶ店を見て、『ここなら希望の車が見つかりそう』と気になった方も多いですよね。一方で、『安く見えるけど、何か条件があるのかな』と少し身構えてしまう気持ちもあるはずです。
結論から言うと、未使用車専門店は、同じクラスの未使用車をたくさん並べて比べたい人に向いた店です。選ぶ時は、表示価格に何が含まれているか、保証と整備がどうなっているかを確かめておけば安心です。
この記事では、専門店の特徴と、見積もりの前に確かめたいポイントを順番に紹介します。
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未使用車専門店とはどんな店?先に結論
未使用車専門店は、登録済未使用車や届出済未使用車を多くそろえた販売店です。同じクラスの車を見比べやすいのが良いところです。表示の価格だけでなく、支払総額の中身、保証、納車前の整備、購入の条件を確かめてから比べると、納得して選べます。
未使用車専門店は、新古車専門店と呼ばれることもあります。新古車専門や未使用車専門といった看板も、指している店は同じです。
店の広告では「新古車」ではなく「未使用車」と書かれます。業界の表示ルールで、「新古車」は事業者の広告に使わない言葉とされているからなんです。
| 比べる点 | 未使用車専門店 | ディーラー |
|---|---|---|
| 在庫の中心 | 未使用車(複数のメーカー) | そのメーカーの車(新車と中古車) |
| 選び方 | 並んだ在庫から比べて選ぶ | 新車を注文するか、在庫から選ぶ |
| 相談しやすいこと | 未使用車の買い方、在庫の比べ方 | そのメーカーの車の装備や仕様 |
| 確かめたいこと | 支払総額の中身、保証継承の手続き | 新車との見積もりの差 |
新古車がどんな車かをおさらいしたい方は、新古車とは?意味・定義と、買う前に知っておきたい基本もどうぞ。
未使用車専門店で売られている車の扱い
ここで一つ、知っておきたいことがあります。
業界の表示ルールでは、国内で一度でも登録や検査を受けた車は「中古自動車」とされています。未使用車専門店に並ぶ車も、ほとんど走っていなくても中古車の扱いなんです。
そのため、最初の車検までの期間やメーカー保証は、買った日ではなく、最初に登録(届出)された日から進んでいると考えておきましょう。
未使用車専門店の品ぞろえの特徴
未使用車専門店の一番の特徴は、品ぞろえです。
同じクラスの車がたくさん並んでいるので、色やグレードの違いを見比べながら選べます。カタログだけでは分かりにくい差も、実車を並べて見ると分かりやすいですよね。
専門店で買う良さと、気をつけたい点
専門店で買うかどうか迷ったら、良さと気をつけたい点を並べてみてください。
- 同じクラスの未使用車を並べて比べられる
- 色やグレードの違いを実車で見られる
- 未使用車の買い方に慣れたスタッフに相談できる
- 支払総額に含まれる物が店ごとに違う
- メーカー保証の継承を誰がするか確かめる必要がある
- オプションやパックが任意かどうかを分けて考える
気をつけたい点は、どれも確かめればすむことばかりです。次の章の確認表を使えば、迷わずに確かめられますよ。
軽未使用車専門店が多い理由は?
看板を見ていると、軽未使用車専門店や軽自動車未使用車専門店をよく見かけますよね。
ただ、なぜ軽を中心に扱う店が多いのかを示した公的な資料は見当たりません。未使用車が出回る理由も、販売店の目標や展示・試乗の都合で登録(届出)された車が出てくることがある、と一般に説明される程度です。
軽自動車新古車専門店や軽四新古車専門店では、乗用の軽と、軽バンなどの貨物の軽が一緒に並んでいることもあります。軽バン新古車専門店のように、仕事向けの車を多くそろえた店もあります。
軽の乗用と貨物では、最初の車検までの期間が違います。乗用の軽は3年、貨物の軽は2年です(国土交通省 自動車検査登録総合ポータルの案内より・2026年10月時点)。軽新古車専門店で選ぶ時は、乗用か貨物かを確かめておきましょう。
軽の新古車の選び方は、軽自動車の新古車|選び方と相場の見方・買う前の注意点で紹介しています。
普通車やコンパクトカーの未使用車専門店
数は軽に比べて少なめですが、普通車未使用車専門店や、コンパクトカー未使用車専門店もあります。
普通車の場合は、名義変更の時に車庫証明が必要になる地域があります。軽とは手続きの窓口も違うので、店に流れを聞いておくと安心です。
普通車の新古車の選び方は、普通車・コンパクトカーの新古車|軽との違いと選び方をどうぞ。
近くの未使用車専門店を探すには
近くの未使用車専門店を探すなら、中古車の検索サイトで「未使用車」と地域をしぼって在庫を見るのが近道です。在庫のある店が分かれば、そのまま近くの店の候補になります。
ただ、専門店は大きな展示場を持つ店が多く、住まいから少し離れた場所にあることもあります。行く前に電話で在庫を確かめておくと、ムダ足を減らせますよ。
遠くの店で買う時の注意点は、近くの新古車販売店の探し方|地元で探すコツと遠方で買う注意点で紹介しています。
専門店で見る前に確かめたい確認表
ここが、この記事で一番伝えたいところです。
未使用車専門店で車を選ぶ時は、表示の価格を見る前に、次の4つを確かめてみてください。「表示価格に含まれる物」「保証」「整備」「諸費用」です。
| 確かめる項目 | 見るところ | 店への聞き方の例 |
|---|---|---|
| 表示価格に含まれる物 | 支払総額か、車両の価格だけか | 「この価格は支払総額ですか?」 |
| 保証 | メーカー保証の継承か、店の保証か | 「保証継承の手続きと点検の費用は含まれていますか?」 |
| 整備 | 納車前に点検整備をするか | 「納車前の点検整備はしてもらえますか?」 |
| 諸費用 | 名義変更の費用、販売店の手数料の中身 | 「諸費用の内訳を教えてもらえますか?」 |
| 購入の条件 | パック商品やローンの利用が条件か | 「この価格で買うための条件はありますか?」 |

表示価格に含まれる物
業界の表示ルールでは、中古車の販売価格は、車両の価格に保険料や税金、登録などの費用を足した「支払総額」で表示することになっています。
それでも、陸送費や希望ナンバー、自分で選んだオプションなどは別になることがあります。見積もりをもらったら、支払総額との差を1つずつ確かめておきましょう。
保証は「何が」「いつまで」か
保証は、メーカー保証を引き継ぐ「保証継承」と、店が独自に付ける保証があります。
業界の表示ルールでは、「保証付き」と書く時は、保証の内容と期間(または走行距離)を書くことになっています。どの部品が、いつまで保証されるかを、書面で確かめておきましょう。
「保証付き」と書かれた車なのに、保証を付けるための点検費用を別に請求されたというケースです。業界団体は、定期点検整備が保証の条件なら、その費用を販売価格に含めて表示する考え方を示しています。気になる時は、契約前に店に聞いてみてください。
保証継承の流れは、新古車の保証はどうなる?メーカー保証と保証継承の流れで詳しく紹介しています。
納車前の整備と、実車の状態
未使用車でも、展示場でしばらく置かれていた車です。
納車前に点検整備をしてもらえるか、表示で「定期点検整備あり」となっているかを確かめておきましょう。あわせて、ボディの小さな傷やタイヤ、内装の状態を実車で見ておくと安心です。
名義変更の費用はどう見る?
新古車を買うと、店の名義からあなたの名義への名義変更が必要です。
普通車の名義変更(移転登録)で国に払う手数料は、2026年4月から窓口申請で700円、オンライン(OSS)申請で600円です(国土交通省の案内より)。見積もりの「名義変更の費用」がこれより大きい時は、店の代行の手数料が含まれていると考えられます。
代行の手数料そのものは、店が手続きを代わりに進めてくれる対価です。金額に納得できるかどうかは、中身を聞いてから判断してみてください。
ナンバーやオプションの費用
希望ナンバーや、図柄の入ったナンバープレートを選ぶと、その費用が別にかかります。
ナンバーの費用は、地域やプレートの種類によって違います。見積もりに書かれた金額が何の費用なのか、気になる時は店に聞いてみましょう。
諸費用の中身を知る
諸費用には、自賠責保険料の残り期間分の相当額や、名義変更の費用、販売店の手数料などが入ります。
自動車税の「未経過分」として請求される金額は、国税庁の案内では、自動車税そのものではなく車の代金の一部とされています。名前に惑わされず、合計でいくら払うのかを見てみてください。
諸費用の内訳は、新古車の税金と諸費用|買う時にかかるお金の内訳で詳しく紹介しています。
見積もりで見ておきたいポイント
確認表で4つを確かめたら、次は見積もりの見方です。
『見積もりの項目が多くて、どこを見ればいいか分からない』という方も多いはずです。ここでは、特に見ておきたいところにしぼって紹介します。
オプションやパック商品は任意か
未使用車専門店では、ナビやドライブレコーダー、ボディのコーティング、点検パックなどをすすめられることがあります。
どれも、必要な人にとっては便利なものです。大事なのは、それが任意なのか、購入の条件なのかを分けて考えることなんです。
「このパックを付けないと、この価格では買えませんか?」
「いいえ、パックはご希望の方だけです」
こんなふうに、はっきり聞いてしまって大丈夫です。業界団体も、パック商品の購入が条件なら、その価格を販売価格に含めて表示するよう求めています。
「低金利」の表示はどう見る?
未使用車専門店の看板や広告で、「低金利」という言葉を見かけることもありますよね。
販売店を通して組むクレジットでは、割賦販売法のルールで、手数料の料率を年利建て(いわゆる実質年率)で示すことになっています。金利の比べ方は、この年利建ての料率と、支払総額で見るのが基本です。
『ローンじゃないと買えないの?』と気になったら、現金での一括払いでも同じ価格で買えるかを聞いてみてください。ローンの組み方は、新古車のローンの組み方|金利の考え方と審査の流れで紹介しています。
値引きはどう考える?
『値引きはしてもらえるの?』と気になる方もいますよね。
値引きができるかどうかは、店や車、時期によって違います。値引きの金額だけを見るより、支払総額と付いてくる物を合わせて比べるほうが、実際にいくら払うかが分かりやすくなります。
値引きの考え方は、新古車は値引きできる?交渉のコツと現実的な目安で紹介しています。

- 支払総額と、その内訳を書面でもらった
- 保証の内容と期間を書面で確かめた
- 納車前の点検整備の有無を確かめた
- パックやローンが購入の条件かどうかを確かめた
- 注文書の約款で、いつ契約が成り立つかを読んだ
車の購入は、クーリング・オフの対象外です。業界団体の相談窓口の案内では、名義変更が済んで契約が成り立った後は、一方的にキャンセルできないとされています。契約の前に、気になる点はすべて聞いておきましょう。
専門店で買い替えるなら、今の車の手放し方も比べる
未使用車専門店で新古車に買い替えるなら、今の車をどう手放すかも一緒に考えておきたいところです。
専門店でも、下取りを受け付けていることが多いです。下取りなら、新古車の納車と同じ日に今の車を引き渡せて、手続きも一度で済むのが良いところですよね。
ほかに、今の車を買取店に売る方法もあります。先に今の車の相場を知っておくと、専門店の見積もりと合わせて「実際にいくらで乗り換えられるか」を判断しやすくなります。
- 今の車の車検証で、所有者と車検の満了日を確かめる
- 買取店などで今の車の査定を受け、金額をメモしておく
- 専門店にも下取りの金額を出してもらい、見積もりを分けて書いてもらう
- 下取りと買取の金額、引き渡しの日を並べて決める
どちらにするか迷ったら、新古車に買い替える時、今の車は下取りと買取どっちがいい?が参考になります。
未使用車専門店でよくある相談
ここでは、未使用車専門店について、よく見かける相談を4つ取り上げます。
「車両本体の価格がとても安い。何か理由があるの?」
軽未使用車専門店の車両本体の価格がとても安く見えるけれど、何か理由があるのか、という相談はよく読まれています。
まず見ておきたいのは、その価格が支払総額なのか、車両の価格だけなのかです。そのうえで、ローンの利用やパック商品が条件になっていないかを確かめてみてください。
条件がなく、支払総額にも納得できるなら、安心して比べる候補に入れて大丈夫です。安く見える理由が分からない時は、「この価格で買うための条件はありますか?」と聞いてしまうのが一番の近道ですよ。
「普通車の未使用車専門店は、どうして少ないの?」
軽の未使用車専門店はよく見かけるのに、普通車の専門店は少ないのはなぜか、という相談もあります。
正直なところ、その理由を示した公的な資料は見当たりません。業界の統計にも「未使用車」という区分はないので、どれくらいの数が出回っているかも分からないんです。
普通車の未使用車を探すなら、普通車を扱う中古車販売店やディーラーの在庫も合わせて見てみてください。探し方は新古車の探し方|在庫の見つけ方と検索のコツで紹介しています。
「専門店の見積もりをディーラーに見せたら、新車のほうが得になる?」
未使用車専門店でもらった見積もりをディーラーに持っていくと、値引きなどで新車のほうが得になることはあるのか、という相談も見かけます。
これは、車や時期、店によって変わるので、どちらとも言えません。比べる時は、同じグレード・同じ装備で、新車と未使用車の支払総額を並べてみてください。
その時に見落としやすいのが、車検と保証の残りです。未使用車は最初の登録(届出)の日から車検と保証が進んでいるので、その差も合わせて考えると判断しやすくなります。
「未使用車で契約しようとしたら、新車を用意できると言われた」
未使用車専門店で未使用車を契約しようとしたら、同じくらいの金額で新車も用意できると言われた、なぜだろうという相談もあります。
店によっては、新車の販売も扱っていることがあります。新車と未使用車のどちらが合うかは、支払総額だけでなく、車検と保証の残り、納車までの期間でも変わります。
| 比べる点 | 新車 | 未使用車 |
|---|---|---|
| 最初の車検とメーカー保証 | 新しく登録した日から進む | 最初の登録(届出)の日から進んでいる |
| 納車までの期間 | 注文してから作るので、かかることがある | 在庫があれば短くしやすい |
| 色や装備 | 注文の時に選べる | 在庫の中から選ぶ |
| 補助金 | 国の補助金の対象になることがある | 中古車は国の補助金の対象外 |
『どっちを選べばいいの?』と迷ったら、この表の中で自分が大事にしたい点から決めてみてください。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。
すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。
実際に、ナビクルの公式サイトでは、下取りより一括査定のほうが高く売れた実例が紹介されています。

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それより安い下取り額では、話がまとまりにくくなります。
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よくある質問
未使用車専門店と新古車専門店は違う店ですか?
同じ種類の店を指しています。業界の表示ルールで「新古車」は事業者の広告に使わない言葉とされているため、店の看板や広告では「未使用車」と書かれることが多いです。
未使用車専門店で買った車も、メーカー保証は受けられますか?
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業界の表示ルールでは、中古車の販売価格は支払総額で表示することになっています。ただ、陸送費やオプションなど別になる費用もあるので、見積もりで内訳を確かめてください。
まとめ
未使用車専門店は、同じクラスの未使用車をたくさん並べて比べたい人に向いた店です。
選ぶ時は、表示価格に含まれる物・保証・整備・諸費用の4つと、購入の条件を確かめておけば安心です。気になる車が見つかったら、ほかの店とも支払総額で並べて、納得できる1台を選んでみてくださいね。
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